絵とは何か?
絵とは何なのでしょう?

原始時代から人は絵を描いてきました。

写真のような壁画ですね。

当然、そんな時代でもこの絵は「いいね!」なんてシェアされて、「あそこの洞窟の絵がいいよ」なんて口コミで広がったのかもしれません。

されなかったかもしれません。

想像です、はい。

『人は見た目が9割』なんて本がありますが、人は視覚情報によって好ききらいをパッと判断したり、影響されたりします。

夕暮れどきの風景を眺めて、しみじみともの思いにふけったりもします。

視覚によって感情が動くのですね。

絵を見ることは、悟りを開くこと!?

美術館に行って、ある絵を前にして、感動することがあります。

あなたもありますでしょう?

日本美術史家・評論家、岡倉天心が『茶の本』の中でこう言っています。

美術において類縁の精神が合一するほど世にも神聖なものはない。その会するやたちまちにして芸術愛好者は自己を超越する。彼は存在すると同時に存在しない。

自己を超越」してしまいます。

存在すると同時に存在しない」んです。

絵を前にして。

仏教の「色即是空、空即是色」です。

もはや「悟り」の境地でしょう、おそらく。

私も何度か絵を前にして、雷にでも打たれたようになって、それこそ時空を超えるような感動を味わったことがあります。

20世紀のアメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの展覧会でも、あの緻密に描写された絵の前で、このように感動しました。

なぜ、人は絵で感動するのか?

そもそも絵というのは、キャンバスの布や紙に絵具(色とりどりの顔料と定着させる接着剤)が塗られたものです。

キャンバスと絵具。

モノ、物質です。

その物質を見て、感動して、「悟り」の境地まで達してしまうんです。