油絵と日本画の違い

今回は、絵画といえばこの二大ジャンル、油絵日本画についてお話します。

そして、絵を購入する場合、もうひとつおすすめしたいジャンルの絵画もあります。

水彩画?

アクリル?

さて、何でしょうか?

油絵とは

まずは油絵から。

油絵は、目の粗い布のキャンバスに、色として発色される顔料に植物系の油で練って作られた絵具で描かれた絵画です。

ヨーロッパで中世以降、このように描かれるようになりました。

日本へは明治時代に入ってきます。

実はこの時に初めて「日本画」というジャンルができました。

なにせそれまではこの絵画様式しかなかったのですから。

そして油絵は「洋画」とも言われていますね。

日本画とは

日本画は、和紙に顔料を膠(にかわ)と水で溶いて描きます。

膠というのは動物のたんぱく質、コラーゲンです。

鶏肉を煮たときにできる煮こごりも同じようなものでしょう。

日本画では鹿膠が一般的です。

日本画の顔料はサラサラとした砂のような粒になっていて、その粒子の大きさが小さいものから大きなものまで、番号付けされ絵具として売られています。

平山郁夫東山魁夷などの絵は最終的には粗い粒子のもので厚く絵具を塗り重ねて描かれています。

近くでよく見ると砂のようにキラキラとしていることが分るでしょう。

油絵はパレットにチューブから絵具を出してそのまま描くようなイメージは分かりやすいと思いますが、日本画はある程度絵に詳しい人でないと知らないかもしれませんね。

かつては、油絵はモチーフの陰影を利用して立体的に描く、日本画は対象の質感を利用して平面的に描く、などといった絵画技法上の違いもありましたが、現在では洋画と日本画の表現の違いはそれほど明確なものではなくなってきているとも言えるでしょう。

絵画と言えば、油絵と日本画

絵画を買うといったときには、油絵か日本画を購入するのが一般的です。

また昔ながらの日本家屋だと床の間があるので、そこには日本画の掛軸を掛けているお宅も結構多かったのではないでしょうか。

私の祖父母の家でもやはり床の間に掛軸がかかっていました。

掛軸は数千円で買えるような比較的安価なものからあります。

季節ごとに取り替えたりする方もいらっしゃいますね。

さて、そろそろ「第3の絵画」の説明に入りたいと思うのですが、長くなってしまいそうなので、これについては次回お話します。

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