<前回のあらまし>
東京からバスで3時間、早々に松本入りした私は、国宝の松本城で思いがけず建築構造の謎を発見してしまう。その後、急き立てられるように小布施へ。美しい紅葉に迎えられ、自然の彩りを堪能するのもつかの間、そこで私は巨大な鳳凰に睨まれ、立ちすくんでしまうのであった――
さて、今回は後編です。
長野駅
![JR長野駅](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0064-1-1024x576.jpg)
長野で宿泊した私は、駅からバスへ乗ります。
向かった先は。
戸隠神社
![戸隠神社 鳥居](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0066-1024x576.jpg)
戸隠神社。
とがくしじんじゃ。
最近では、女性に人気のパワースポット。
戸隠という名前は、天の岩戸伝説で天照大神がお隠れになった戸が開けられ、その戸がここへ落ちてきたという伝説によるものです。
![天岩戸神社](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0838-300x169.jpg)
戸隠神社は戸隠五社といわれる社が5つあります。
その五社をなだらかな山道を歩いてお参りしていきます。
![戸隠参り](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0072-1024x576.jpg)
その途中で腹ごしらえ。
お店はこちら。
評判の良いうずら屋さん。
![戸隠蕎麦](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0085-1024x576.jpg)
まず、接客がすばらしい。
ご主人らしき方と定員さん一人一人にも行き届いているサービスの質の高さ。
いや、ホスピタリティですね。
いや、最近はこうだ。
「お・も・て・な・し」
そんな店員さんにおすすめを聞いて頼んだのは……
![そばがき](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0087-1024x576.jpg)
人生初、そばがきです。
ふわふわ、とろんとした食感で、蕎麦とも餅とも違う不思議な食べ物でした。
温かくて美味しい。
そして、お待ちかね……
![戸隠そば](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0089-1024x576.jpg)
戸隠そば。
戸隠そばは、出雲そば、わんこそばと並ぶ三大そばのひとつです。
つるつるんとして……
うまーい。
人気店で並ぶので、先にお店に行って名簿に名前を書いて置くのがポイントらしいです。
お店を出る時も、ご主人の方から声を掛けてくれます。
気持ちよくお店を後にし、山道を歩いていきます。
景色はこんな感じ。
![信州の自然](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0099-1024x576.jpg)
もうずっと気になってました。
この景色。
東山魁夷の日本画そのものなのですよね。
東北、四国、九州、それぞれ山がありますが、どれも違う。
やはり信州の山が、東山魁夷の山なんですね。
この写真では、ちょっと分りにくいかもしれませんが。
さあ、先へ急ぎましょう。
![戸隠神社 参道](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0105-1024x576.jpg)
戸隠神社奥社へ向かいます。
写真はお見せしてませんが、もうすでに三社お参りしています。
![戸隠神社 参道](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0107-1024x576.jpg)
この杉並木の参道は有名です。
そして、ちょっときつい傾斜のついた山道を登って。
そこには……
![戸隠神社 奥社](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0110-1024x576.jpg)
戸隠神社奥社です。
お参りして、下を見渡すと……
![戸隠神社奥社からの眺望](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0113-1024x576.jpg)
山です。
ここからまた下ります。
帰りは途中からバスで下山します。
そのままバスで次へ向かいます。
長野駅まで行かず、ここで降ります。
善光寺
![善光寺大門](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0116-1024x576.jpg)
門をくぐって、しばらく歩くと。
![善光寺 参道](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0118-1024x576.jpg)
お店が並ぶ参道ってワクワクしませんか?
![善光寺 山門](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0121-1024x576.jpg)
善光寺の山門に到着。
でかーい。
この山門は上に上がれますよ。
そして、ついに。
![善光寺](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0128-1024x576.jpg)
善光寺。
かっこいいー。
この重量感、このソリ。
このようなお寺、他にないでしょう。
私、この本堂、宇宙船のように見えるんだよなぁ。
このまま、ゴゴゴォーって飛び立ちそうじゃないですか?
実は、善光寺の凄さは外観だけではありません。
本堂の中へ入り、参拝を終えるとこれです。
「お戒壇巡り」
本堂の下へ通じる階段を下りるとそこは……
![お戒壇巡り](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2015/10/DSC_0145-1024x576.jpg)
闇。
真っ暗。
何も見えません。
腰の高さで壁を触りながら暗闇の中を歩きます。
ここは、あの世なのでしょうか。
そうすると手に何やら触れます。
これが、本尊の下に位置する錠前。
これに触れることで、仏様と結縁(けちえん)し、極楽浄土を約束されるのです。
こういう非日常的な儀式を体験をさせることに感銘を受けました。
さて、この世に戻ります。
![牛](https://artblog.jp/wp-content/uploads/2018/03/DSC_0135-1024x576.jpg)
……。
善子さんと光子さん。
強引に名前つけられちゃったね。
細かいけど「光子ちゃん」じゃないかな?
そう思ったけど「善光寺さん」だからこれでいいのか。
さて、お次はいよいよあそこへ。
なんと、その善光寺さんの裏手にあるんです。
長野県信濃美術館 東山魁夷館
![長野県信濃美術館 東山魁夷館](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0140-1024x576.jpg)
長野県信濃美術館 東山魁夷館。
比較的小さな作品が多かったですけど、東山魁夷の日本画がたくさん観れます。
ここは東山魁夷の代表作もいくつか所蔵されているんですよね。
美術館は公園の敷地内にあります。
美術館を出るとこんな景色。
![公園](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0141-1024x576.jpg)
ここでちょっと休んで、長野駅へ。
バスも結構走っていますが、お店がちょこちょこあるので歩いても楽しいですね。
![八幡屋磯五郎](https://artblog.jp/wp-content/uploads/DSC_0143-1024x576.jpg)
「八幡屋礒五郎」で善光寺名物七味唐がらしをおみやげに買って帰ります。
他とは一味違う美味しさがあります。
以後、うちに常備するようになりました。
長野旅行のまとめ
いかがでしたでしょうか。
前編と後編に分けてお話しました。
1日目は、松本城、小布施の岩松院で葛飾北斎『八方睨み鳳凰図』。
2日目は、戸隠神社、善光寺、そして長野県信濃美術館 東山魁夷館。
お城、お寺、神社、自然、美術館。
松本城と善光寺は国宝です。
長野旅行、なかなかいいでしょう?