今回は、東京から長野へ1泊2日で絵を観に行きます。
まず1日目は、松本城、小布施の岩松院で葛飾北斎『八方睨み鳳凰図』を観ます。
長野で宿泊。
2日目は、戸隠神社、善光寺、そして長野県信濃美術館 東山魁夷館へ。
前編と後編に分けてお話します。
あなたの長野旅行の参考になるかもしれませんよ。
まずは1日目から。
いってみましょう。
松本城
東京から松本まで、バスで約3時間。
朝早く出て、朝の10時位には到着。
さっそく松本駅から歩きます。
国宝 松本城です。
現存している12天守で、その中でも5つの国宝のうちの1つ。
さっそく中へ。
うわ、かっこいい。
これほどとは思いませんでした。
右端に赤く見えているのは、城では珍しい月見櫓(つきみやぐら)です。
このお城、戦闘目的以外の風流な機能をもっているんですね。
で、実際に見ていたら気づきました、私。
ちょっと変な写真ですが、これをどうぞ。
シンメトリーなのです。
一方から見ると変化に富んだ形をしていますが、立体的な構造としては左右対称に見えます。
すばらしい。
一方から見て、大小の櫓の連なりが複合的な対角線と奥行きを構成していますが、もともと左右対称でもあるのでバランスが崩れない。
これはデザインだけのことではなく、攻防上の工夫でもあるのでしょう。
美しくスッと立った姿は凛々しく、威風堂々としています。
中にも、もちろん入れます。
天守閣にのぼり、降りるここへ行きます。
月見櫓です。
おそらく舞や雅楽も楽しんだのでしょう。
さて、松本から長野へ電車で1時間ほど移動。
そこからさらにローカル線にのり、着いた先は……
小布施
こういう田舎道を歩いていきます。
こういう時にスマホのグーグルマップがホント役に立ちます。
小布施は、葛飾北斎が晩年に暮らしました。
そして、現代日本画家の中島千波もここの出身です。
この地の所々で見られる色鮮やかな紅葉。
その自然の意匠が作用して、美しい絵画になるのでしょう。
見えてきました。
岩松院
岩松院(がんしょういん)に到着。
山門をくぐると、本堂が見えます。
なんだか、大きいんだけど、かわいい、そんな印象です。
中は撮影禁止なので、葛飾北斎の晩年の傑作『八方睨みの鳳凰図』はお見せできません。
こちらでどうぞ。
信州小布施 岩松院
http://www.gansho-in.or.jp/
これは本堂の天井画になっています。
どこから見上げても鳳凰に睨まれてしまいますので「八方睨みの鳳凰図」です。
色彩も鮮やかで迫力もあります。
葛飾北斎88歳から89歳の作品ですよ。
もうそれだけでも凄すぎます。
そしてこの岩松院は、この天井画だけではないのです。
関ヶ原の戦いでも名を馳せた福島正則公の霊廟があります。
そして、こちらも。
痩せかえる 負けるな一茶 これにあり
俳人、小林一茶がこの寺でこの句を詠んだといわれています。
さて、小布施駅までの帰りはバスがありましたので、それに乗って小布施駅へ。
日も暮れました。
ここから電車で長野へ移動し宿泊します。
本日はここまで。
<次回予告>
今、女性に人気のあのパワースポットで、三大そばに数えられるあの名物に舌鼓を打つ。牛に引かれて? 白馬に惹かれて? そう、あそこへ行くんです。