今回は、目白にある佐伯祐三アトリエへ行きます。

いつもは美術館ですが、今回はアトリエ

近くにある同じく洋画家の中村彝(つね)アトリエ、小説家の林芙美子記念館、中井の染物のイベント「染の小道」(そめのこみち)も巡ります。

東京、目白でウォーキング。

歩きやすいシューズで、お願いします。

目白 地図

JR目白駅から中村彝アトリエ、佐伯祐三アトリエ、林芙美子記念館、中井駅付近の「染の小道」のルートです。

中村彝アトリエから林芙美子記念館は、約2km、およそ25分位です。

まずはここから。

中村彝アトリエ

中村彝アトリエ

中村彝(つね)アトリエ

37歳という年齢で惜しまれてなくなってしまった近代の洋画家です。

病気がちであったので作品数が少ないんですよね。

有名なのは、私も若い頃感銘を受けた『エロシェンコ氏の肖像』

ロシアの盲目の詩人を描いた肖像画です。

明るさを感じる色調の中で、沈思黙考しているような氏の姿が印象的な絵です。

アトリエの外観はこんな感じ。

中村彝アトリエ

中ではボランティアの方が説明をしてくれます。

また中村彝の生涯のビデオも流れています。

このアトリエは、もとの材木なども生かしながら再現されたそうです。

実は、茨城県近代美術館にもアトリエが再現されているんですよね。

中村彝が好きな私は、だいぶ前に行ったことがありました。

中村彝は茨城県の出身(現在の水戸市)です。

アトリエは絵を描くために、天井が高く、天窓や大きな窓などがあって明るいんですよね。

気持ちのいい空間です。

ここを後にし、住宅街の中をスマホのグーグルマップ頼りに進んでいきます。

到着です。

佐伯祐三アトリエ

ちょっと変な感じの写真になってますが、スペースが狭くて全景の写真が撮れませんでした。

この窓の反対側が入口です。

元々は住居とアトリエがくっ付いた建物で、現在はアトリエのみ再現しています。

そのため、反対側は窓もなく壁だけで違和感があったので、中の説明員の方に尋ねるとそういうお答えでした。

それほど中は広くないですが、やはり天井が高く、窓も大きいです。

窓から少し絵を立てかけるイーゼルの柱が見えていますね。

中では説明のビデオが流れており、略歴年表のパネルがあったりします。

佐伯祐三の実物の油彩作品はありません。

さて、ここからさらに歩きます。

林芙美子記念館

林芙美子記念館

林芙美子記念館に到着。

林芙美子は『放浪記』で有名な女流作家。

たくましいバイタリティを感じるような文章で、私も好きです。

『放浪記』で描かれたあの貧しさから、作家として大成功して建てた家です。

かなり彼女はこだわって作ったそうです。

ちなみに旦那さんも手塚緑敏(てずか・まさはる、りょくびん)という画家です。

林芙美子記念館

日本家屋の部屋の様子をお庭から見るような感じです。

一通り見たあとは中井の駅の方へ向かいます。

街をあげてのイベントで、手作りのものが売られたりと文化祭的な感じ。

おお、川があるんですね。

なるほど、確かに染物のイベントです。

染の小道

染の小道

昭和初期から30年代までは、この神田川界隈は、金沢、京都と並ぶ染物の産地だったそうです。

今でも、ここ中井、落合の付近は染物が盛んなのだそうです。

街の道端などいたるところで、作家さんの手作りの作品などが販売されています。

いろいろ見てまわり、なかなか楽しい一日となりました。

佐伯祐三の前にパリに渡った日本人画家

佐伯祐三はパリで多くの作品を描きました。

彼よりも前にパリで大活躍した日本人画家がいます。

ピカソはじめ、多くの著名なアーチストとも交流がありました。

レオナール・フジタ

藤田嗣治

今、フジタの没後2度目の発行となるリトグラフが発売されています。

(非常に貴重なチャンスです)

フジタの人気モチーフ、少女や猫が描かれていて、とても人気です。