私は東京に住んでいます。
東京都民になって15年以上の私がおすすめする美術館をご紹介します。
挙げたい美術館はたくさんありますが、まだあまり美術館にいったことのない方、地方から東京観光でいらっしゃる方へおすすめするとしたら、こんな感じでしょうか。
東京国立博物館
東京国立博物館は、日本の美術の歴史を概括できるような展示で、絵画以外でもそれこそ仏像や工芸品、国宝や重要文化財もいくつか観られると思います。(定期的に展示替えをしている)
企画展示と常設展示があり、常設展でもかなりのボリュームで、建物もテレビドラマのロケにも使われたりする堂々たる歴史の貫禄を感じさせるものです。
上野という場所もいいので、春だと桜、西郷隆盛像、上野東照宮、上野動物園、不忍池、アメ横といろいろ観光もできます。
余力があれば、国立西洋美術館の松方コレクションも是非。
この辺りは洋食やそばも美味しいです。
東京国立博物館
住所:東京都台東区上野公園13-9 JR上野駅公園口より徒歩10分地図
観覧料:一般620(520)円,大学生410(310)円
※()内は20名以上の団体料金です。
※観覧料は常設展示のみ。企画展は別料金がかかります。
※開館時間は曜日により異なるようなので、公式サイトで要チェック。交通アクセス
JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
台東区循環バス「東西めぐりん」で上野駅・上野公園バス停から乗車し、1つ目のバス停が東京国立博物館前(2分)。
※展示をご覧になる方は正門からご入館ください。
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館は、皇居のすぐ近く竹橋にあります。
常設展時では、明治時代からの近代の洋画、日本画などが観られます。
絵画をじっくり観たいのならココがいいですかね。
美術の教科書に載っている絵もたくさんあります。
ちょっと高級なレストランやミュージアムショップも楽しいですね。
この近くでは千鳥が淵の桜、靖国神社、武道館、神田神保町古書店街、皇居を抜ければ、東京丸の内、有楽町、銀座、日比谷公園と一日楽しめそう、
というか一日で全部はヘトヘトになりますよ。
ちなみに皇居の楠正成像、靖国神社の大村益次郎像、上野の西郷隆盛像で東京三大銅像です。
東京国立近代美術館
住所:千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00-17:00 金曜日・土曜日は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
※土曜日は所蔵品ギャラリー(4-2F)、ギャラリー4(2F)のみ20:00まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、展示替期間、年末年始交通アクセス
東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
東京都現代美術館
現代美術好きならココ。
かつてロイ・リキテンシュタインの絵画を6億円で購入したことが話題になりました。
ジブリだとか人形だとかちょっと変わった展覧会もあったり、なんか攻めてる感じと親しみやすさがちょうどいいかもしれません。
広々した空間で現代美術の絵画や、インスタレーション(空間芸術)を観てると結構楽しい一日が過ごせます。
目の前が木場公園で天気のいい日に散歩したり、近くには水掛け祭(深川祭)でも有名な富岡八幡宮、端整な緑の景色が広がる清澄庭園などもあります。
このあたりは東京の下町です。
東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
東京の美術館のおすすめ
建物などの美術館自体のよさでいうと、こちらもおすすめです。
国立新美術館
黒川紀章設計、波打つガラス張りの外観をもつ美術館。
六本木にあります。
コレクションを持たない美術館(アートセンター)。
延べ床面積では、国内で一番大きいそう。
確かに広い。
外観とちょっと入ってみるだけでも、一見の価値あり。
国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:企画展10時~18時(入場は17時30分まで)
※開館時間、料金は展示内容により異なりますので、公式サイトで要チェック。交通アクセス
東京メトロ千代田線乃木坂駅
青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から 徒歩約5分
東京都庭園美術館
目黒にあるアール・デコ様式の旧朝香宮邸。
吉田茂首相官邸や迎賓館としても使われていました。
美術館自体が美しい作品。
最近改装され、ますます綺麗になりました。
アール・デコの建築自体が日本でもマレなので、おすすめ。
その名のとおり庭園もあります。
また敷地のお隣は、国立科学博物館附属自然教育園。
都会のど真ん中に鬱蒼と茂る森。
紅葉時期などに合わせていけば、こちらも楽しめます。
少し歩けば、松岡美術館もあります。
ここは、古代オリエント美術、現代彫刻、古代東洋彫刻のコレクションがあります。
東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
開館時間:10:00-18:00 (入館は17:30まで)
休館日:毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始交通アクセス
JR山手線「目黒駅」東口/東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
※白金台駅のエレベーターは2番出口にございます。
根津美術館 ~古美術~
おしゃれな青山にある古美術の美術館。
コレクションに含まれる国宝7件、重要文化財87件のうちには、「これ見たことある」なんていう作品もあるでしょう。
その中でも、尾形光琳『燕子花図』は随一の人気。
ゴールデンウィークの頃に公開され、敷地内にある日本庭園のカキツバタとの美の競演も毎年の風物詩となっています。
古美術の美術館ですが、建物はスタイリッシュな現代建築です。
根津美術館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜日・展示替期間・年末年始 ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日
特別展入館料:一般 1300円(1100円)/学生【高校生以上】 1000円(800円)
コレクション展入館料:一般 1100円(900円)/学生【高校生以上】 800円(600円)
※( )は20名以上の団体
※小・中学生以下は無料交通アクセス
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線
〈表参道〉駅下車
A5出口(階段)より徒歩8分
B4出口(階段とエレベータ)より徒歩10分
B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分
都バス渋88 渋谷~新橋駅前行〈南青山6丁目〉駅下車 徒歩5分
日本民藝館 ~工芸~
工芸品に「用の美」を見出した民藝運動。
その中心人物、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし)などにより建てられた日本民藝館です。
蔵のような外観をもつ建物自体もとても面白い作りになっています。
木造の建物で、細かく分かれた展示室を巡っていきます。
日本だけでなく各国の民芸品のコレクションも楽しめます。
同じ駒場東大前にある旧前田侯爵邸にも合わせて行くといいでしょう。
こちらは無料で入れます。
日本民藝館
住所:東京都目黒区駒場4-3-33
開館時間:10時~17時(最終入館は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(但し祝日の場合は開館し翌日休館)年末年始、陳列替え等に伴う臨時休館有り
入館料:大人1,100円(900円)/高大生600円(500円)/小中生200円(150円)
※( )は20名以上の団体
※団体見学をご希望の方は必ず事前にご予約ください。
※障がい者とその介護者1名は割引料金500円にて入館できます。手帳をご提示ください。西館(旧柳宗悦邸)
公開日:展覧会開催中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜に公開
開館時間:10時~16時30分(最終入館は16時まで)
※日本民藝館本館と開館時間が異なりますのでご注意ください交通アクセス
京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩7分
小田急線「東北沢駅」東口から徒歩15分
原美術館 ~現代美術~ ※2020年12月閉館
東京ガス会長、日本航空会長、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)総裁などを歴任した実業家、原邦造の邸宅でした。
渡辺仁が設計したモダニズム建築。
渡辺仁は、上野の東京国立博物館本館や銀座の和光本館を設計した建築家です。
真っ白なタイル張りの部屋があったり、現代アートとモダンな建築が見事にマッチ。
もともとは私邸なので、こじんまりとした大きさも好感がもてます。
原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
開館時間:11:00―5:00
※水曜のみ8:00まで開館(祝日を除く)
※入館は、閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、展示替え期間、年末年始
入館料:一般 1,100円/大高生 700円/小中生 500円交通アクセス
JR品川駅高輪口より徒歩5分 タクシー5分
都営バス「反96」版系統「五反田駅」行、「御殿山」停留所下車、徒歩3分
近くの観光スポット、カフェや食事と合わせていけば、友達どうしで、カップルで、ご家族で、楽しい1日を過ごせます。
どうですか? 次の休日にでも。